路上記21.異常気象と地震多発の日本、災害や震災への十分な備えと体力と精神力

 7月6日から広島や岡山などの西日本地区を襲った豪雨は、死者200人以上、住宅被害3万棟を超えるなど甚大な被害となりました。現在、日本は地震が発生しない日はないといえるほど地震も依然として発生しています。東日本大震災が発生する以前から、日本は地震活動期に入っているのです。大きな地震同様に豪雨による水害も、ここ30年間で急速に進んだ地球温暖化だけの影響ではありません。
 
 歴史を振り返ると岡山県の倉敷市内を襲った水害も、数十年前に発生しています。現在、東京都内や都下では、都内の荒川近辺のゼロメートル地帯や、都下では比較的、川が多い埼玉県越谷市などでの対策が注目されています。荒川周辺でも以前に多数の死者を出した水害は発生していますが、周辺では現在、急ピッチで水害に備えた対策がとられています。町のあちこちには水位計が建てられていたり、避難場所を示したマップもあちこちにあります。
特に荒川が氾濫した場合は、甚大な被害が想定されるから、厳重な警戒と避難行動の確認が必須となります。既に東日本大震災が発生した当時は、地震の影響で荒川に近い浦安でも多くの地盤が崩壊しました。この辺は埋め立て地だから、水害が発生した場合、どんな影響が出るのかも想定しておくべきですね。もう想定外などとは言ってはいれないことは誰もが察していることですが。
 
 この週末も台風が日本列島を襲いました。先日のような大きな被害が発生しなかったようですが、異常気象により7月下旬に日本は台風が通過する島となってしまったのです。台風といえば数年前までは、秋の気配を感じる9月ごろに発生することが多かったのですが、もうここ数年は夏の暑い時期に台風の発生が増えるようになりました。そして、今、日本では大きな被害をもたらす地震として南海トラフ地震、関東大震災の発生が懸念されています。今週、関東地区に上陸すると予想された台風の被害が少なかったように、東京を中心とするエリアは比較的、台風などの被害が少ない地域なのです。なぜ、東京に多くの人間が上京しているのか、日本の中心地として産業が盛んなのかは気候の良さも一因となっていることは否定できません。
 しかし、大正12年の9月に東京及び都下は関東大震災で10万人が死ぬという甚大は被害を受けているのです。「関東大震災」(吉村昭著、文春文庫)には、地震の発生で都内はすざましい火の海と化し、あちこちに死体の山ができたことが記されています。火災から逃げるために、死体を踏みながら逃げた人や、吉原界隈の池には無数の女性たちの死体の山ができたというのです。ほかにこの近くでは浅草観音のみが燃えなかったことや、奇跡的に助かった人たちの声もまとめられています。
 また、「平成関東大震災」(福井晴敏著、講談社)には、これから関東大震災が発生した場合に備え、何をすべきかなどが書かれています。基本的なことですが、携帯電話やバッテリー充電器、ラジオ、地図、スニーカー、簡易トイレ、水、印鑑、現金、預金通帳、救急箱、電灯、衣類、手袋、ヘルメット、毛布。他に、地震発生後に無事に生き残っても、食品が届くのは3日後になることから、インスタントラーメン、チョコレート、缶詰類などを準備しておくことが必要です。東日本大震災の時も多くの人が都内から自宅まで歩いて帰宅しましたが、やはり、どこにいても歩いて帰れる体力と、何があっても生き残るという精神力は常に備えておかなければいけないことですね。

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