路上記27「日本列島に多発する大規模災害と地震。この非常事態にどう対峙するか、困難に立ち向かう力」

 9月5日の台風21号で被害を受けた大阪ほか地区の被災者の方々および、6日に北海道厚真町ほか地区で震度7の地震により被災された方々に心からお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を祈念いたします。
 
 天野が現在に住んでいる東京都の西部に引っ越してきたのは2008年10月でした。それまでは都内のゼロメートル地帯に約20年ほど住んでいました。30代半ばから始めたマラソンのトレーニングコースに適しているというのが、長く住んだ理由になります(もちろん、現在は日本のどこに住んでいても安全という保証はありません)。
 
 何よりも自宅から15分程を走れば東京湾の大海原を見渡せるというのが魅力でした。海に面した公園を走るだけでも気持ちがよく、最も走る練習に適していたのです。しかし、いつも感じていたのは帰りに走る荒川沿いのロードでした。防波堤は頑丈にはできていますが、やはり、道沿いに広がる川が決壊したら町は一気に水に沈んでしまうだろうなという恐れがありました。
 
 東京都の西部に引っ越して3年が経過した頃の、2011年3月に東日本大震災が発生しました。関東地区も大きな影響を受け、地震発生の3年前まで住んでいたゼロメートル地帯の隣町では、道路が亀裂し至る所で浸水しました。建てられたばかりの新築は傾いてしまったのです。
 
 東日本大震災が発生した時、天野は2000年代の初頭に大きな出来事があるということを、数年前から読み聞きしたことを思い出していました。その中で今も時折、読み返すのが、東日本大震災が発生する半年前の10年8月に発売された「原子炉時限爆弾~大地震におびえる日本列島~」(広瀬隆著、ダイヤモンド社)です。(天野は広瀬さんの大ファンで著作は8割は読破しています。原子力発電問題から環境問題まで正確な指摘と改善策の提案、発言をし続けてきた広瀬さんについて詳しくは、また別の機会に書きます)。
 
 この本で広瀬さんは日本各地で発生している地震の状況と、原子力発電所への影響を中心に詳しく書いていました。東日本大震災前にも既に発生していた福島第一原子力発電所の事故のことや、津波の脅威についても述べています。本当に日本は危機的状況が目の前に迫っていることを事実を積み重ねて報告しているのです。発売された当時すぐに購入したのですが、大震災が発生してから重要な予言書となっていたことに気づきました。
 
 東日本大震災以降、国内で地震発生のニュースが流されない日はほとんどありません。そして今年は異常気象が続き各地で震災のほかに、多くの自然災害が発生しています。9月5日には台風21号が主に大阪地方に上陸、翌日には北海道の厚真町中心に震度7の地震が発生しました。「山が400メートルは動いた」(NHKニュースウォッチ9)という住民の方の発言がすさまじい現実を表現しています。一日1000ミリ以上の豪雨や雷の嵐、竜巻に近い暴風、台風と地震の多発・・・・ついに日本もここまで来てしまったかというのが今日、現在の感想ですが、世界の状況はどうでしょうか。
 
 世界中で地球温暖化が進む現実を踏まえながら、環境問題の危機的現実に警鐘を鳴らし改善策を提案し続けてきたのがアル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領です。アル・ゴアさんは2006年に地球温暖化により南極や北極の氷河の融解、米国やヨーロッパ、インドなどのアジアなど世界中に発生する多くの災害や、温暖化の原因となるもの、改善策を「不都合な真実」というドキュメンタリー映画にまとめ発表。17年には続編の「不都合な真実2」も上映されました。同作品の書籍版(枝廣淳子訳)は実業之日本社からも発売されています。
 
 映画では石炭や石油エネルギーを使用し二酸化炭素(CO2)を増加させていることが、地球温暖化につながっていることを指摘。代替エネルギーの一つとして太陽光発電によるソーラーシステムを提案し、自らがインドに赴き交渉し石炭火力発電所の建設を中止させ、太陽光発電によるソーラーシステムの導入を決めていきます。
 
 こうして世界中を環境問題に関する講演や具体的な交渉で歩きながら、15年12月には「第21回気候変動枠組条約締約会議(COP21) 」に出席。会議では195の世界各国の代表者が気候の危機に取り組むべく誓約に合意しました。気温上昇を2度、可能ならば1.5度未満に抑えるという誓約に署名したのです。
 
 アル・ゴアさんはこの会議が開催される数週間前に、フランスでのテロ事件の発生現場に居合わたのです。
 多くの困難に遭遇しながらも、アル・ゴアさんは行動し発言し続けます。
 「私は何度も挫折を味わい、絶望しかけてきた。だが、私の信仰が思い出させたのだ。神は言われた。『私は置く、あなたの前に生と死の選択を、生を選びなさいと』」また、「難題に直面している現在、気をそらすものを避け、歴史が提示している このチャレンジに立ち向かう力が私たちにはある。私はそう信じている」

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