路上記.29「ハードな毎日の肉体労働を続けられるのは、トレーニングと考えているから」

 朝晩、めっきり秋めいてきました。スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋です。今週はこの中でスポーツと読書にスポットをあてます。
 天野は平日は1日に仕事と移動を含めると約14時間は身体を動かし続けていることは何度か書いてきています。なぜ、決して楽ではないことを継続できるのかというと、今も以前にやっていたマラソンやトレイルレースのトレーニングを仕事でしている気持ちでいるからです。つまり、仕事でスポーツしているつもりなのです。
 
 暑い日も豪雨の日も暴風の日も、トレーニングしていると思うことで辛い仕事をこなしていけるのです。特に今年は夏の暑さを本当にしんどいと感じましたが、その時は砂漠を7日間に渡って走るマラソンレースのDVDの映像などをイメージしていました。
 
 9月21日は外が15度で雨、でも仕事は室内になるので体感的には30度で汗をかきます。外を歩いている時は寒いと感じ、中に入って仕事を始めると暑いと感じ汗をかきます。この感覚を1日に6度、繰り返しました。夕方には雨も強くなり、くしゃみが出始めました。もしかしたら風邪をひいたかなと思いました。しかし、それでも何とか風邪をひかずにすみました。大雨の山中を走るトレイルレースで、同じような状況を何度も経験していたからだと思います。もちろん、日頃の食生活も効果を発揮したのでしょう。
 
 今年のように気候が安定しない日が多い時は、身体の基礎体力が問われるのです。疲労度が多いが故に、不安定な環境にも耐えられる体力を維持できるかがカギになるのです。何よりも病気をしてしまっては、全てが停止してしまいます。マラソンも同じですが、ハードワークはNGです。身体の健康を維持するための休養も重要になってきます。
 
 全ては経験、経験こそ身体にとっては重要ですが、もう一つスポーツの世界ではイメージトレーニングが重視されます。この手法はどのジャンルにおいても大切になってきます。そんなイメージはどこからくるのか。日頃から見ている映像や活字からくることが多いのではないでしょうか。その点でも映画やアニメ、漫画、小説、音楽などは大切になってきますね。日本がアニメやゲーム、漫画のジャンルで世界に誇れる非常に優れたものが多いことはよく知られていますが、天野も多くの作品に影響を受けてきた一人です。
 
 2週連続で漫画について書いてしまいます。9月20日から27日までアゼルバイジャンのバクーで世界柔道選手権大会が開催されていますが、現在、「イブニング」(講談社)で 連載されているのが「JjM女子柔道部物語」(原作・恵本裕子、脚色、構成、作画・小林まこと)です。コミックスは現在で第4巻(イブニングKC)まで発売されています。
 
 原作の恵本裕子さんは1996年のアトランタオリンピック柔道女子61㎏級の金メダリストで、漫画では彼女の自伝を高校時代の柔道部から描いています。漫画の中で恵本さんは神楽もえとして登場。たった入部5日めで高体連柔道大会旭川支部の新人戦で、61㎏以下に出場し柔道歴6年目の黒帯の選手相手に苦戦を強いられながらも、逆転勝ちで優勝します。
 
 以降、コミックス4巻までは全国高等学校柔道選手権全道大会で強敵の三好千歌相手に戦い、右ひじ完全脱臼で棄権敗退となってしまう神楽もえの姿が描かれています。構成・作画を担当している小林まことさんは柔道経験者であることから、他にも「柔道部物語」「1,2の三四郎」など柔道をテーマとした漫画を描いています。どの作品にも魅力的で面白いストーリーが進む中で、ちょっとしたユーモアで笑いを誘う表情やコマがあって読み手を飽きさせない漫画家です。「JjM女子柔道部物語」でも今後に神楽もえが、どう柔道家として成長し金メダリストになるのか楽しみです。
 
 話は変わりますがこれまでにも漫画では数多くのスポーツをテーマとしたものが描かれています。中でも高校バスケットボールを描いた「スラムダンク」(井上雄彦著、集英社)は多くの人気を得て、アニメ化もされました。バスケットボールが改めて注目され始めたのも、この漫画がきっかけとなりました。書籍では「スラムダンク勝利学」(辻秀一著、集英社インターナショナル)が出版されています。
 
 著書の中では「スラムダンク」で描かれている各シーンを解説しながら、目標達成や勝つための方法をスポーツ心理学による分析も含めながらまとめています。まず、重要なのが意識と意識を超えて行動できる下意識、そして日常生活での考え方や行動の仕方で決められるセルフイメージだと書かれています。そして、自分は「こうなりたい」という目標を持つこと。「するべきこと」は何か、「するべきこと」の選択は間違っていないかを考慮する必要がある。この「するべきこと」の選択が間違っていると、ひたすら無駄なエネルギ-を費やすことになるといいます。
 
 そして問題は何か、解決したらどうなるのかを把握することが大事だとも述べています。実際には自分の抱えている問題点を書き出し、自分の悪いところを見直すのです。この時に心技体で把握することが大切で、問題を解決したらどんな良いことがあるのかを理解することで、目標達成に近づくことができると書いています。本当に漫画や映画、小説などから得るものは多いのです。

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