たにしの独り言33「写真が見せるサイレントドラマ」

 若い頃から写真は好きで、写真集はよく見ていました。写真集には報道写真や風景写真、動物写真から女優のヌードやアイドルの写真集など、さまざまなものがありますが、好きな写真家の一人にブラジルの報道写真家であるブラジルのセバスチャン・サルガドがいます。
 
 代表的な写真集「THE WORKERS」には金山で働く人々や、石油を採掘する人々など世界の労働者たちの姿が撮影されていて、独特のアングルによるその写真は見るものを圧倒させる迫力があります。アフリカの飢餓に苦しむ人々やルワンダの内戦の状況など、世界のあらゆる状況をカメラに収めてきたサルガド。「神の眼」を持った写真家とも呼ばれる人物の撮影する写真は、深く人々の心を動かし続けてきたのです。
 
 しかし、ルワンダの内戦を撮影した頃に病に倒れた彼は故郷のブラジルに帰り、父親から譲り受けた農園の再生に乗り出すのです。以降、サルガドの撮影する写真は地球保護を視点とするものに変化します。
 
 以前におこなった講演でサルガドは、次のように述べました。
 「私が農園を譲り受けた時に、木々はほとんどありませんでした。そこで250万本のさまざまな木々を植え育て、10万トンの二酸化炭素を隔離しています。私は自分におこった災いをきっかけに、生態系を再生しました。このモデルは世界中で広められるのです」(セバスチャン・サルガドTED2013「写真が見せるサイレントドラマ」)

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