EASSY.40「身体の強さは年齢ではないことを証明した人たち」

 大晦日はテレビを見ていましたが、格闘技と紅白歌合戦が面白かったですね。紅白歌合戦はもちろんですが、ボクシングや格闘技RIZIN(フジテレビ系列で放送)も恒例となりました。

 RIZINでは女性選手たちのカードも多く組まれることになり、新たなファン層も増えてきました。中でも注目したのが、昨年に他界した山本KID徳郁選手のメモリアルマッチの一つとして行われた山本アーセン選手と宮田和幸選手の試合でした。

 アーセン選手は徳郁選手の甥で、宮田選手は徳郁選手と12年前に試合を行い、たった4秒で負けた因縁を持つ選手です。既に42歳の宮田選手はこの試合が引退試合となりましたが、久しぶりにテレビのブラウン管に登場した宮田選手を見て驚きました。

 さすがに40歳を過ぎましたから、宮田選手の顔は当時より老齢化した感じはありましたが、身体の筋肉、その輝きが全く16年前と変わっていないのです。それは試合開始のゴングがなってから、表面的なものではないことも分かりました。20歳も年齢の若いアーセン選手相手に互角に戦うどころか得意の寝技では優勢に攻め続けました。劣勢になることは殆どありません。

 アーセン選手も攻め2ラウンドには右ストレートで宮田選手をダウンさせますが、ここからの宮田選手の反撃が凄かった。マットに寝たまま鬼のような形相でアーセン選手の胴体を両足で絞りながら腕もアームロックで完全に封じ、アーセンをタップ(ギブアップ)させました。20歳も若いアーセン選手に宮田選手が勝利した瞬間でした。

 宮田選手のように大きな年齢差を克服して勝利する日本人アスリートは、他にも存在します。同じ日にRIZINの女子スーパーアトム級タイトルマッチで勝利した浜崎朱加選手は対戦選手の浅倉カンナ選手とは16歳も年上です。

 またスキージャンプの葛西紀之選手はドイツで行われたワールドカップで41歳で3位に入賞。トレイルランナーの鏑木毅選手は47歳の時にパタゴニア141キロレースで、20代や30代の選手が数多く出場する中で準優勝するという快挙を遂げています。

 年上が優れていなければいけないというのは社会の常識でもありますが、スポーツの世界では年齢と肉体の関係は顕著で、若い人が体力があり、強い選手でも、年を経ることで若い選手に負け引退を余儀なくされるのは常識でもあります。しかし、今日、挙げてきたアスリートたちはその常識を破る快挙を成しえたのです。
 なぜ、このようなことができるのでしょうか。例えば年齢的な若さが、時にがむしゃらさや勝って当然というプレッシャーになり緊張につながってしまう。それがかえって悪い結果につながってしまう可能性はあります。

 逆に年齢を経ることで、ある意味では自分の力を知っていることから無理をせずリラックスして試合に挑むことができるようになり(試合前にオーバーペースにならないから疲労をためない)、また、試合数など経験の多さがさまざまな悪いパターンを克服する力を自然に身に着けるなどの力になり勝利につながるといえるのではないでしょうか。
 そのような意味では、どんな状況になっても、自分を信じ諦めないというメンタルな強さも重要だと言えるでしょう。

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