BOOK.44「突然のウイルス攻撃アラームにドキッ!あるパソコン遠隔操作事件を考える」

 新年早々によくない話で恐縮ですが、正月にPC(パソコン)のネットで動画を見ていた最中に突然、ピーという音が鳴りだし、「マルウエア、フィッシングが攻撃しています。ただちに検証しウイルスソフトを更新してください」というようなアラート表示が出ました(一応、動画は変なものではありません。念のため、翌日に再度、同じ動画を閲覧しました)
 天野は驚き閲覧していた動画を閉じ、更新すべきウイルス対策ソフトがあれば更新しようとしました。振り返れば、ブログを始めようと考え、有名ブログを閲覧していた時に旧パスワードを乗っ取られたのも数年前の正月でした。今回は緊急のウイルス攻撃が表示される30分ほど前に、某有名SNSに登録したばかりだったのです。
 某有名SNSは世界中でサイバー攻撃が集中して個人情報流出が止まらない企業ですので、数年前に登録し解除してから、再登録を躊躇していました。しかし、数人の知り合いが登録していることから必要に迫られたのです。偶然かも知れませんが、ここに登録してすぐに、冒頭のアクシデントが発生しました。ですから、すぐに登録を解除しました。
 皆さんにもこんなトラブルは多いのでしょうか。多いということであれば特筆すべきことではないのかも知れませんが、ブロガーでもある天野はどうしても気になってしまいます。
 今回はウイルス対策ソフトが稼働し、悪性のウイルス攻撃を静止してくれたことが功を奏しました。数年前からESETセキュリティソフトを導入していますが。改めてウイルス対策ソフトの重要性を認識しました。
 そういえば、昨年12月には世界中で展開するホテルチェーンのマリオット・インターナショナルに登録されている5億人の顧客個人情報が流出、米国は中国のサイバー攻撃が原因だと発表しました。日本でも展開しているホテルです。
 世界中で発生しているサイバー攻撃は現在、国家間の戦争に匹敵するほどの脅威です。世界中で、ハッカー同士が攻撃、防御と常にせめぎ合っていることは皆さんもご存知のことと思います。この攻撃がどう企業や個人に影響するか考えただけでも寒気がします。
 便利で良い面が多いPCやスマホなどでのインターネット操作やSNSですが、ヒトが持つ悪の要素に比例するように、これらの空間ではサイバー攻撃やウイルス攻撃など悪い案件も増加する一方です。
 天野は素人とはいえ、ある程度はこのサイバー攻撃は実際にどのように行われるのか、自分の対策は大丈夫なのかを認識し理解していなければ、ネット活用を安全操作しているとはいえないと考えています。AI機能も付加され情報は増える一方ですが、便利になった、便利になったと喜んでばかりもいられないのです。
「パソコンを警察に調べられ、身に覚えないことで逮捕された人々」

 天野は2年前に発売された「PC操作遠隔事件」(光文社)というジャーナリストの神保哲生さんが書いた著作を思い出しました。いつか読もう読もうと考えていた本ですが、今回、実際に自分が被害を受けそうになるまで読んでいなかったのです。(実は買ったままで読まないままにしておく本は多いのです・・・・)
 サイバー攻撃には、コンピューターで提供されているサービスを使用できなくなるDOS攻撃やウエブブサイト改ざん、PC遠隔操作などがあります。PC遠隔操作とは読んで字のごとく、ターゲットのPCにウイルスを感染させて、攻撃者が他人のPCを遠隔操作する手法です。遠隔操作に関しては身近な生活周辺で、部屋のカメラを通して日常生活を他人から盗み見されたりもします。
 「PC操作遠隔事件」では、2012年6月29日に発生した横浜市保土谷区内の小学生徒殺害予告事件を発端に、8月1日に発生したJAL006便爆破予告事件、9月10日に発生した2チャンネルでの秋葉原ドコモショップ襲撃予告事件、翌日に同チャンネルで発生した伊勢神宮放火事件予告事件など、14件のPCとネットを通じて行われた脅迫事件の詳細を緻密に取材しています。いつ、どこで、誰がこの予告をどのような方法で発進し、誰が被害を受け、多数の冤罪被害者が逮捕されたなかで、どう真犯人が逮捕されたかを裁判終了までを追跡し検証しています。
 驚くべきことは、事件発生当初は犯人が全く身に覚えのないパソコンユーザーが行った事件だと警察の捜査員が証明したことでした。つまり、事件発生当時の捜査によるデータ痕跡から犯人は、データ形跡に残ったPCを使用している人物を真犯人と特定してしまったのです。
 このブログの読者の方々は、ある日、突然に自宅に警察が来てパソコンを見せてくださいと言われ、全く自分の身に覚えのないことで刑事から逮捕状を提出され、警察署に拘留されたらどう対処しますか。
 自分がやったことも記憶もない事件について、あなたが犯人です、と警察から突然に言われ逮捕されてしまう・・・・・のです。当初、警察は真犯人が身を隠し、自分とは違うパソコンユーザーをウイルスで遠隔操作し、そのユーザーが爆破予告をしていることに全く気づかなかったのです。
 日本でこれまでにも冤罪事件は発生していますが、このようにPCやインターネットを取り巻く環境でも既に冤罪事件が発生しているのです。それもほんの7年前に発生しました。JAL006便爆破予告事件ではアニメ演出家のYさん(仮名)が逮捕されました。Yさんはこの件で大きな損害を被りました。今回の事件の多さからも分かるように、真犯人が逮捕されるまで、Yさん以外にも3人が冤罪で逮捕されました。
 事件解決につながったのは偶然に9月10日に発生した伊勢神宮爆破予告事件に関して、Yさんが(仮名=JAL事件と同じY)PCの異常な負荷さに気付き、拘留中に自分のPCが他人のウイルスで遠隔操作されたこと主張したことでした。やがて警察の捜査線上にYさんと他3人のPCに同じアイシスというウイルスが残っていることが判明したのです。
 ページボリュームの関係上、真犯人がどう逮捕されるに至ったかは、ここでは明らかにしませんが、警察との攻防が続く中で、真犯人は意外にも自分が某所で映された防犯カメラに気づかなかったために逮捕されるのです。
 話は変わりますがPCだけでなく身近な出来事でも冤罪事件は発生します。「それでもボクはやっていない」という映画にもなりましたが、ある日、電車の中で痴漢の犯人扱いにされ、人生を棒に振ってしまった人もいます。
7年前のPC遠隔操作事件は、我々を取り巻くネット環境が進化し、便利で生きやすくなっているということを証明しているとは決して言えません。

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