BOOK・51「ペイペイ、アマゾンペイ、LINEペイ・・・キャッシュレス市場拡大で変わる生活。そのメリットとデメリットを考える」

 天野の平日は忙しいので時間との闘いです・・・・映画でいえば「ミッションインポッシブル」の主人公イーサン・ハント(トム・クルーズ)のように次々に仕事をこなしながら移動していかなければいけません。もちろん、イーサンのように命懸けの仕事ではありませんが・・・・途中で一つでも問題が発生してしまうと一日のスケジュールが遅れてしまいます。スケジュールの遅れが焦りにつながり、怪我や事故につながりかねないことは否定できません。
 一日の始めは駅の改札通過から始まります。普段、何気なく通過している電車の改札はSuika(スイカ)になりますが、このカードが改札で何らかの問題が発生すると、改札に人が溜まり通過が滞ってしまいます。Suikaが登場してから、JRや地下鉄メトロなどの改札を通過する人数は増え、通過時間が短縮したことは誰もが認めることです。

 現在、東京都内に住む多くの人々が利用しているSuikaは利用範囲も拡がり、買い物ではセブンイレブンやファミリーマート、AEONやイトーヨーカドー、ビックカメラなどでも利用できます。このように現在、小売店や飲食店などで拡大しているのがキャッシュレスに対応した店舗展開です。

 キャッシュレスに関しては日本は他国に比べて使用者の割合が少ないことから、政府も積極的に推進。大手小売業やATMを管理する銀行などはメンテナンスや人件費の削減も含めメリットが多いことから強化しています。

 また、アマゾンや楽天などの通販市場も拡大していますが、この買い物の決済はクレジットカードが多いですね。クレジットカードはまさにキャッシュレスの先陣を切ったといえ、さまざまな買い物やレジャーシーンなどで利用できます。

 「キャッシュレス覇権戦争」(岩田昭男著、NHK出版新書)は、キャッシュレスの現状と利点や問題点などについてレポートしています。2015年の日本のキャッシュレス決済比率は18.9%で韓国89.1%、中国60.0%、カナダ55.4%、アメリカ45.0%と比べ低いことから経産省も2018年に「世界最高水準の80%を目指していく」と策定を設定しています。
キャッシュレス覇権戦争本

 キャッシュレスには現在、クレジットカード、デビットカード、電子マネー(Suika、PASUMO、楽天Edy、WAON、nanako)、スマホ決済、オリガミペイ(QRコード決済)、LINEペイ、d払い、アマゾンペイ、ペイペイ(ヤフーとソフトバンクの合弁会社)、銀行ペイ、ファミペイなどがあり、各社がキャッシュレス市場に参入しています。
 この中で今後に拡大しそうなのが、アマゾンペイとペイペイだと著者は予想しています。アマゾンペイは3700万人の会員数の多さと手続きの容易さ、ペイペイは今まで小規模商店が躊躇していたキャッシュレスシステムの導入に関する手数料を無料としていることなどを挙げています。

 現金を持たないことは何よりも手軽になり、ネットではほしい物が入手しやすくなり買い物がしやすくなる、盗難に遭いにくくなる、メーカーや小売業、飲食店や商店にとってはユーザーからの買い物や利用客が増えるなどのメリットがあります。

 一方、米国ではクレジットカードを持てない人たちが住宅ローンを組めなかったりする、クレジットカード社会が生み出した信用格差社会の弊害や、日本では地震が発生したことで停電になった場合にシステムが使用できなくなるなどの問題もあります。何よりも個人情報がより詳細にデータ化されることや、サイバーテロによる情報流出が発生しうることは常に忘れてはいけません。

キャッシュレス

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