Book62.「ゴールデンウィークはリラックス 『人は死なない』東大名誉教授で元医学部付属病院救急・集中治療部部長 矢作直樹の『自分を休ませる練習』」

仕事の業種、業態、契約状況により10日間の過ごし方は人それぞれ

 27日から5月6日までゴールデンウィークに入りました。今年は10日間の休みになるということで、この期間を利用して日頃にできない趣味に取り組んだり、実家でゆっくり過ごしたり、国内や海外旅行に出かける方も例年に比べ多いのではないでしょうか。
 
 10日間全日を休めるという人は勤労者全体の3割程という見方もあるようです。サラリーマンは休んでも給料は変わりませんが、現在、日本では非正規雇用者が3~4割を占めていて、この人たちは時給、日給制度で働いていることから、ゴールデンウィークが全部休みとなると大幅な減給になってしまいます。
 他にはいろんな分野のフリーランスや自営業の人たちも影響を受けます。病院や救急、警察関係などは交代で休んでも勤労者が一斉に休むというわけにはいきません。サービス業やメディア関係、小売業なども同様です。このように業種や勤労形態によりこの期間の過ごし方もさまざまです。
 大型の連休になることで経済効果はあるようですが、一方で非正規雇用者たちなどへの減額給などで損失も出るようです。
 
 天野はゴールデンウィークは仕事で都内には出かけませんが、地元のビルで仕事がありますので全休ではありません。いずれにしろ労働量としてはだいぶ減りますので、身体を休める良い期間になります。日頃がハードな生活なので有難い期間になります。やはり、適当に身体を休める時期がなければ、人はよりよい生活を送ることはできません。
 理想はほどほどの仕事に、ほどほどの休暇という間隔で生活できればいいのでしょうが、実態はなかなかうまくはいきません。やはり、この期間をどう過ごすか全ては、日頃からの個人の努力次第ということですね。
 
 

「人は死なない」が話題に、元救急・集中治療部部長の「自分を休ませる練習」
 今回に紹介するのは「自分を休ませる練習~しなやかに生きるためのマインドフルネス~」(文響社)です。著者の矢作直樹東京大学名誉教授は元東京大学大学院 新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授で、2001年から16年まで同学院医学部付属病院で救急部・集中治療部部長として東大病院の総合救急医療体制の確立に尽力してきました
 
 天野が矢作先生のことを知ったのは8年前に発売された「人は死なない~ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索」(バジリコ)でした。救急・集中治療、外科、内科などで多くの患者の診察をてがけてきた矢作先生が、自分自身の医者としての想いや、仕事を通じて患者から聞いた非日常的な現象や霊性について考察した著作です。
 
 天野はそれまでの経験から、いわゆる自分を超えた存在については関心がありましたので、タイトルを見てすぐに購入し一気に読了しました。この本では患者さんが先生に語った臨死体験や体外離脱体験も書かれ、人が肉体だけの存在ではないことを述べています。
 

 既に幽体離脱や臨死体験についてはアメリカの精神科医であるエリザベス・キューブラロスやジャーナリストの立花隆さん、坂本政道さんなどが著書で発表していましたので珍しい話ではありませんでしたが、日本人医師による著書を読むのは初めてでしたので感動しました。
 
 からだはこの世での借り物。いつか返す日まで、大切にする
 「自分を休ませる練習」は忙しい日常の中で、いかにリラックスした生活を過ごしたらいいかが医者の観点から書かれています。「やわらかな心を取り戻す」「ありのままの感覚を取り戻す」など各章ごとに、短く分かりやすく方法をまとめていますので、読む方もリラックスして目を通せます。最新刊は版も第14刷となっており売れ行きが好調のようです。
 
 サブタイトルのマインドフルネスは、「今この瞬間」に気づいている状態で、歩いているとき、家事をしているとき、どんなときでも、日常生活の動作ひとつひとつに心を込めて、意識を今に集中させることです。この状態がリラックスできている状態だといい、本来の自分を取り戻すことだと書いています。以下、いくつか紹介します。
 
 「肯定的に想像すれば、人生は楽しい」 
 どんな状況でも、「できない、できるわけがない」と否定するのではなく、「こうなったら、どうなる?」と肯定的に想像していくことが物事を楽します。
 
 「からだはこの世での借り物。いつか返す日まで、大切にする」
 からだは借り物です。私たちは混沌とした世界を生きる上で、からだを一時的にお借りしています。どこから?もちろん、天から。創造主からと考えてもよいでしょう。まずはこの事実に気づくこと。気づけばこの先、もっとからだを大事に扱えます。
 
 「からだの異常サインを見逃さない」
 鼻血など血が止まらない、筋肉や関節などの部位で内出血しやすい、そういう状況の背景には白血病や血友病といった疾患が潜んでいる可能性もあります。自分のからだのためにも、小さな変化には敏感になってください。心配なときには、かかりつけの医者にご相談ください。
 
 「つらいとき、悲しいときでも、好きなことをしている感覚があなたを守る」
 混沌とした社会の中にいると、楽しいことばかりでなく、面白くないこと、辛いこと、悲しいことにも、さらされます。どうすればいいのか。好きなことを考えることです。好きなもの、夢中になれる状況に集中し、常にその感覚を思い出せれば、負の状況や嫌な状況を遮断できます。

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