Book65(Manga).「オリンピック柔道女子 金メダリスト恵本裕子の高校時代を描く『JJM女子柔道部物語(6)』高校総体でノーマークの柔道部がベスト4に」

肉体労働はトレーニング 

 ゴールデンウィークも終わり、通常の仕事がスタートしました(なかにはこれから連休に入る方もいらっしゃると思います)。
 天野は平日は1日に仕事と移動を含めると約14時間は身体を動かし続けていることは何度か書いてきています。なぜ、決して楽ではないことを継続できるのかというと、今も以前にやっていたマラソンやトレイルレースのトレーニングを仕事でしている気持ちでいるからです。
 これから暑くなりますが、暑い日も豪雨の日も暴風の日も、トレーニングしていると思うことで辛い仕事をこなしていけるのです。
 
 4月は気温が不安定でインフルエンザが流行ったりしましたが、最近の日本の気候のように気候が安定しない日が多い時は、身体の基礎体力が問われるのです。疲労度が多いが故に、不安定な環境にも耐えられる体力を維持できるかがカギになります。
 何よりも病気をしてしまっては、全てが停止してしまいます。その点ではスポーツも同じですが、ハードワークはNGです。身体の健康を維持するための休養も重要になってきます。

 全ては体験、体感で経験こそが身体にとっては重要ですが、もう一つスポーツの世界ではイメージトレーニングが重視されます。この手法はどのジャンルにおいても大切になってきます。そんなイメージはどこからくるのか。日頃から見ている映像や活字からくることが多いのではないでしょうか。

 その点でも映画やアニメ、漫画、本などは大切になってきますね。日本がアニメやゲーム、漫画のジャンルで世界に誇れる非常に優れたものが多いことはよく知られていますが、天野も多くの作品に影響を受けてきた一人です。

 

オリンピック柔道金メダリスト

恵本裕子がモデルのJJM 

  今回に紹介するのは「JJM女子柔道部物語(6)」(原作・恵本裕子、脚色、構成、作画・小林まこと、講談社)です。コミックスは現在で第6巻(イブニングKC)まで発売されています。
 原作の恵本裕子さんは1996年のアトランタオリンピック柔道女子61㎏級の金メダリストで、漫画では彼女の自伝を高校時代の柔道部から描いています。漫画の中で恵本さんは神楽もえとして登場。たった入部5日めで高体連柔道大会旭川支部の新人戦で、61㎏以下に出場し、柔道歴6年目の黒帯の選手相手に苦戦を強いられながらも、逆転勝ちで優勝します。
 しかし、神楽は全国高等学校柔道選手権全道大会で強敵の三好千歌相手に戦い、右ひじ完全脱臼で棄権敗退となってしまいます。
 
  

   最新刊の6巻では高校総体北海道大会での試合が全編を通して描かれます。神楽が属するカムイ南高校柔道部は、女子では5階級制覇の極大高校などと違い、マスコミからも全く注目されていません。

    それでも試合は意外な展開になります。大会では個人戦48キロ級以下では二瓶幸子、52キロ級以下では井堀礼子らが相手選手に勝ち続けます。そして、61キロ級以下2回戦では神楽もえが網走東高校の水町郁代相手に、巴投げで勝ち、72キロ以下ではエースの藤堂美穂も勝利するのです。これでカムイ南高校2年生女子5人は、全員が初戦を突破するのです。

 ノーマークのカムイ南高校女子柔道部でしたが、以降も勝ち続け準決勝のベスト4に進みます。準決勝では何と二瓶が、それまで快進撃を続けていた札幌陽光高校の中川翔音を抑え込み勝利するという大金星をあげます。
 やがて、61キロ以下では神楽が、国高等学校柔道選手権全道大会で右ひじ脱臼で棄権敗退となった相手の三好千歌とのリベンジマッチに挑みます。
 
 構成・作画を担当している小林まことさんは柔道経験者であることから、他にも「柔道部物語」「1,2の三四郎」など柔道をテーマとした漫画を描いています。どの作品にも魅力的で面白いストーリーが進む中で、ちょっとしたユーモアで笑いを誘う表情やコマがあって読み手を飽きさせない漫画家です。「JJM女子柔道部物語」でも今後に神楽もえが、どう柔道家として成長し金メダリストになるのか楽しみです。