Book&Fairy tale77.新版『ムーミン全集2.楽しいムーミン一家』幸福度が高いフィンランドで生まれた名作は今も人気

74年前に誕生したムーミンは今も大人気

「ムーミン」と聞いて知らないという人は、ほとんどいないのではないでしょうか。著者のトーベ・ヤンソンさんが初めて童話として書いたのが1945年といいますから、実に74年前にスタートしたということになります。

 現在、 「ムーミン」は童話や絵本はもちろん、DVD、TVアニメ放送からキャラクター商品、ムーミンツアー、ムーミンアプリ、ゲームまで、数多くの商品がラインナップされています。

童話全集の日本語版は出版55周年で2020年まで新版を刊行

 今年は童話では日本語版出版55周年を記念して、ムーミン全集の新版を2020年まで発売。新刊はこのほど全集2「たのしいムーミン一家」が、全集1「ムーミン谷の彗星」に続いて2巻目として投入されました。

   全集2の3章ではムーミン一家が、冒険号を手にいれ、ニョロニョロ島へ行き植物採集や海岸で遊んだりします。また、5章では「ルビーの王さま」のことや、ムーミン屋敷がジャングルに変わったことなどが書かれています。挿絵もふんだんに使われ読みやすい内容となっています。

 しかし、やがて島を嵐が襲います。童話では島でのムーミン一家の嵐の中での冒険の様子や遊んだり休んだりする状況が描かれていますが、これはトーベ・ヤンソンさんがフィンランドの島で休みながら書いたものだと言われています。

幸福度が高いフィンランドの自然環境がムーミンを誕生させた

 ムーミンが生まれた背景には、幸福度が世界の中でも高く、教育レベルも高いといわれるフィンランドの自然環境が影響されています(今後は核燃料最終処分場開設が懸念されますが)。

    冬は長く、その分、夏への想いが強くなる人が多く、トーベ・ヤンソンさんも夏休みには3~4か月を島で過ごしながら、「ムーミン」を書き続けたのです。

 全集は6月末に、みなしごホームを抜け出したムーミンパパが個性的な仲間と旅に出る全集3「ムーミンパパの思い出」が発売されるほか、8月には全集4「ムーミン谷の夏まつり」も投入。2020年には全集5から全集9までが発売予定です。

 今年の春からはアニメも放送。毎週木曜日の午後NHK(BS)ではアニメ「ムーミン谷のなかまたち」を放送しています。
 6月13日の11話では「こわがりオバケ」を放送。ムーミンパパからオバケの話を聞いたムーミンは、怖くて眠れなくなりますが、そこに本物のオバケが現れます。でも、そのオバケは怖がらせることが苦手なオバケでした・・・・。

日本とフィンランド外交100年記念でムーミン原画展示会

 いかに「ムーミン」人気が凄いかが分かりますが、今年はフィンランドと日本の外交樹立100周年を記念して6月16日まで、 東京の森アーツセンターで原画を展示した「ムーミン展」も開催されました。

 また「ムーミン」店舗としては、6月24日まで東京・グランデュオ蒲田に「ムーミン プチマルシェ」をオープン。タオルやハンカチなどムーミンキャラクター商品を販売しています。
 さらに8月9日の「ムーミンの日」には、埼玉県飯能市にオープンした「ムーミンバレーパーク」に500組1000人を招待するイベントも予定されています(募集は終了)。 

 

 

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