Book&Manga83.「『ひさいめし』熊本地震で被災した漫画家が震災への備えを伝える」  

3年前の熊本地震で被災した漫画家が伝える

 2016年4月14日午後9時26分に熊本県と大分県で震度7の地震が発生し死者267人、負傷者2804人は及びました(ウイキペディア)。「ひさいめし~熊本より3年 備えあれば憂いなし、ときどき猫」(エコーズ)は被災した漫画家のウオズミアミさんが、その時の経験を活かし、震災に対する備えを漫画化したものです。

 避難生活を強いられたウオズミさんは多くの苦労を経験します。どこにいても生きている以上は食事は欠かせません。私たちは日頃は炊飯ジャーでご飯を炊いていますが、避難生活では炊飯ジャーなどありません。

「お米の炊き方」については、こう説明しています。鍋やフライパン(蓋つき)に米を入れ、水は鍋底から2.5センチから3センチまで入れます。強火にかけ、ふっとうしたら弱火で10程度炊く、そして最後に強火にして10秒ほど炊いて終了です。

 

まず「水」をどう確保するか

 次にやはり、最も困ったことは「水」だといいます。被災して水の使用に制限がでる場合がありますから、水は常に浴槽やポリタンクなどに溜めておくことが望まれます。
 被災地ではトイレを我慢して、エコノミー症候群や脱水症、熱中症で倒れる人が多く出てしまいました。やはり携帯トイレは欠かせません。
 

 震災から2週間後にウオズミさんの住む地域の、断水は解除されましたが、飲み水は給水所に行かなければいけませんでした。その場合の水の運び方としては、ポリタンクを用意していればいいですがない場合は、ビニール袋を二重、三重に重ね強度を高めた袋の中に水を入れます。布などを担架型に結んで中に水の入ったビニール袋を入れると運びやすくなります。とにかく飲料用の給水バックは常に準備しておくことが大切だといいます。

  また、節水時に重要なのは、洗い物を減らす、衛生的な炊事を行うことが先決で、備蓄備品として「わりばし」「使い捨て手袋」「紙皿、紙コップ」「ラップ、アルミホイル」「ビニール袋」などを挙げています。ラップは食器に巻いて使用することで、洗い物を減らすことができます。気軽に手を洗えない避難地では、集団食中毒や感染症が発生しやすくなることから、断水の状況でもできるだけ衛生第一に考えなければいけません。

入浴の代わりでは「赤ちゃんのおしりふき」も

 ウオズミさんは10日間、入浴できなかったのですが、節水時の衛生面では、備蓄品として「赤ちゃんのおしりふき」「汗拭きシート」「携帯ビデ(おしり洗浄器)」が必要で、身体を拭いたりする時には、「赤ちゃんのおしりふき」を使用することもできたということです。ほかには歯磨きもできなくなるので、マウスウォッシュがあると便利です。

 そして、何よりも体力を維持するためにも食事は欠かせません。備蓄品としては「カセットコンロ・バーナー」「缶詰め、レトルト食品」「乾物、フリーズドライ食品」「米・パスタ」などを挙げ、被災地では冷たい食事が増えることから、簡単にできる「お吸い物」でほっと一息つくこともできることを挙げています。
 ほかにペットの猫などの備蓄品も同様ですが、はぐれてしまうことも多いことから、迷い札やマイクロチップの装着も必要になってきます。
 

 本震が落ち着いた時など、「余震に注意しましょう」のニュースが流れた時には、「水の確保」「冷蔵庫や棚にテープを貼る」「携帯電話やスマホのバッテリー充電器」「現金」などを用意することなどを重要事項として挙げています。
 

 

まとめ(ブログ筆者コメント) 地震活動期の日本では、常に普通の生活ができない時への緊急事態の備えを 

 地震がない日はないというほど地震活動期の日本ではいつ、どこで、大きな地震が発生するか分かりません。東日本大震地震以降も、地震がない日はないというほど現在、地震活動期の日本ではいつ、どこで、大きな地震が発生するか分かりません。

 このような状況から震災への備えをする人は増えていると思います。しかし、それでも被災の経験がない人はつい日々の忙しさから、うっかり緊急事態への準備を怠ってしまうのではないでしょうか。「ひさいめし」では被災した経験者だからこそ書けた、人が普通の生活を送れなくなった時に欠かせない、必要な物が書かれています。(本文中で掲載した本以外の商品は、著者の選んだ物ではなく、本文と直接の関係はありません。ブログ筆者の選択によります)

 

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